お洒落な大人の為のセーター。上質&老舗メンズニットブランド10選。【30代 40代 50代 メンズファッション】
こんにちは。
物欲の化身、流木(@ryuwboku)です。
いつの間にやら12月。
外の気温もかなり寒くなりましたね。
この季節になるとお出掛けのお洒落に着たくなるのがセーター。
服バカの僕ですが、実はその中でも大のセーター好きなんです。
嬉しい季節になってきましたなぁと、仕舞っていた厚手のセーターを引っ張り出したところ、その数なんと50着超。薄手の物も入れると優に100を超え、自分でも呆れました・・・。
僕のように狂ったような買い物をしなくとも、休日の2日間分くらいは暖かいセーターが欲しいと思う人も多いと思います。
しかし、ここで悩むのがブランド。最近では大手セレクトショップがこぞって海外から新しいブランドを引っ張ってくるので、セーター市場は聞き覚えのないブランドで溢れかえってる・・・。
若い頃は好きなものばかり着ていれば良かったけれど、歳を重ねると持ち物のチョイスひとつひとつがステータスになってきます。
現にここひと月で2人の友人から「歳も歳だし、今年は良いセーターを着たいんだけど、なにがおすすめ?」なんて質問が寄せられました。
そんなセーターでお悩み中の世の中の男性陣を一人でも多くお洒落にする為、服バカの僕がレクチャーしてみたいと思います。
ということで今日は、
失敗しない、何年も着れる、上質な大人のニットファクトリーをピックアップしてご紹介をさせて頂きます。
30代から老後まで着れる上質なニッター
INVERALLAN -インバーアラン-
1975年、スコットランドにて創業したニッター。
最高級のアラン糸を職人が1ハンドメイドする、アランニットのメーカー。
近年では、多くのブランドが別注をかけ、かなりの知名度を持っているのでご存知の方も多いはず。
このアランニットというのはアイルランドのアラン諸島発祥の伝統的なセーター。
別名「フィッシャーマンセーター」と呼ばれており、1000年も昔から漁師の身を波風や寒さから守る為に、島の女性たちが手編みで編んでいたもの。
その為、糸の一本一本が太く強く、とても屈強。漁師の過酷な環境下を耐え凌ぐだけあって、何年も何年も着られる素晴らしい伝統着です。
そのアランニットの最高峰とされるのが、インバーアラン。
一着のセーターを一人の職人が100時間かけて編む拘りと熱意。
そんな熱い魂が、見て、触って、着るたびに感じられるプロダクトです。
お値段は張りますが、何年も着て自分ならではの風合いを出せるセーターには値段以上の価値があると思います。
襟付きのカーディガンタイプは適当に羽織って外に出てもお洒落なので、おすすめですよ。
LE TRICOTEUR -ル トリコチュール-
1964年、イギリスのガンジー島にて創業されたニッター。
1800年代から続く伝統のガンジーセーターを、昔ながらの製法で継承する名門ニッターです。
このガンジーセーターもアランニット同様に海の男の防寒着として生まれた伝統。
十分に撚りをかけた糸を使い目が細かく堅く編まれており、防寒、防水、防風の役割を果たしています。
また、袖や襟の付け根で編み方を変え、伸縮性や動きやすさを考慮しているところも素晴らしい。
編み目が硬い為、チクチクとしたウール特有の嫌味も少なく、
防寒性が高い上に、比較的コンパクトな作りなので、ジャケットやコートの重ね着にもストレスを感じさせません。
トリコチュールのジップカーディガンを持っていますが、タイトでジャケットのインナーにも出来るのに頑丈で暖かい。着るたびにクオリティの高さに感動しています。
GUERNSEY WOOLENS -ガンジーウーレンズ-
こちらもガンジーセーターの伝統を継承するニッター。
1976年からガンジー諸島にて生産を続ける名門です。
ガンジーセーター以外に、ケーブルニットといったプロダクトも見られるメーカーです。
ガンジーセーター、ケーブルセーター共に所持していますが、上品で暖かく着やすくて重宝しています。
トリコチュールとはプロダクツも価格も似ていますので、デザインで選んで構いません。
個人的にはガンジーウーレンズの方が知名度が低く感じる為、着ている人を見ると通な印象を受けますね。
ANDERSEN-ANDERSEN -アンデルセンアンデルセン-
2009年の創業と比較的若いブランドなのですが、物作りがとても優秀。
デンマークの伝統的なニッティングを継承したいという思いから、デンマークのユトランド半島にて生産を始めたブランドです。
素材にはイタリアのメリノウールを使い特殊なフライス編みによって生産することによって、毛玉や型崩れといったニットの弱点を克服。
前後ろの無いデザイン、アームウォーマーにもなるフィンガーホールなど痒いところに手が届くようなユーザーへの気遣いが素晴らしい。
現物を見ると一目で「良いセーターだ」とわかるくらい上質で、高価ながら完売も続出しています。
尊敬する先輩から2シーズン結構着たからーと譲ってもらったのですが、「これ本当に着たんですか?」と聞いてしまったほど使用感が出ておらず、屈強さに驚愕しました。
気に入りすぎてあと2色欲しいなーと思っているほど素晴らしいです。
Jamieson's -ジャミーソンズ-
1890年代創業、ニットの聖地シェットランド島最古のニットファクトリー。
伝統草木染めにて織るフェアアイルパターンを継承しており、ナチュラルな発色が魅力です。
また一切継ぎ目のないシームレスな作りを行なっており、着心地も抜群。
ジャケットの中で柄を覗かせるような着方がお洒落です。
Drumohr -ドルモア-
1770年創業、200年以上の歴史を持つ、世界最古のニットウェアブランド。
カシミアセーターが有名ですが、その価格はなんと10万円。
流石に僕も持っていません・・・。
一度恐る恐る、実物を触ったことがあるのですが、肌触りの良さに驚愕しました。
もうすっと顔を覆っていたいくらいの柔らかさ。
最高級のカシミアって、なんというか空気のような感じです。
今ではイタリアに生産を移しています。
物作りの良さはそのままに、よりファッショナブルなセーターを生産していますので、イタリアンクラシコな着方をしているととてもお洒落です。
渇望の眼差しで見られること間違い無しなので、お財布に余裕のある方はぜひ。
いかん、考えないようにしてたのにまた欲しくなってきた・・・。
S.N.S HERNING -エスエヌエス ハーニング-
1931年創業、デンマークのブランド。
伝統的なフィッシャーマンセーターからインスパイアを受けながら、編み方を変えることによってよりお洒落にアップデートしたプロダクトが有名。
編みが斜めになっていたりポップコーン編みだったりと、全体的なイメージはクラシックなんですが、どこか垢抜けた印象を受けるのがこのブランド。
よりファッショナブルなものをお探しの方におすすめです。
WILLIAM LOCKIE -ウィリアム ロッキー-
1874年創業、スコットランドの老舗。
今日に至っても、ニットの聖地ホーイックでの生産にこだわり続ける名門です。
カシミアが有名なメーカーですが、キャメルヘアーやメリノウール、ラムズウールといった上質な素材を使い分け、多くのセーターを生産しているのが特徴的。
こちらもカシミアは高すぎて買えませんが、メリノウールやラムズウールのものでも非常に柔らかい着心地。
また、別注などで見かけるキャメルヘアー(ラクダ)は毛足が長くフワフワとした感触がやみつきになります。
KERRY WOOLEN MILLS -ケリーウーレンミルズ-
1904年創業、アイルランドの老舗。
インバーアランがスコットランド生まれなのに対して、本場アイルランド生まれ、本物のアランニッター。
(インバーアランが悪いと言っているわけではありません。)
自社工場にて有機飼育された羊から取ったピュアウールを糸から作り、ニッティングまで行うクラフトマンシップの溢れるファクトリー。
それでいて1万円代前半から買えるという驚きのコストパフォーマンス。
迷ったらこのブランドで大丈夫です。
UNIQLO -ユニクロ-
はい、ご存知我らがユニクロです。
カシミアのセーターが9,990円で買えるというクレイジープライス。
相場もくそもあったもんじゃない。
しかし、大企業なだけあって製品はしっかりとしています。
そりゃドルモアやウィリアムロッキーと比べるとあれですが、1/10の価格で購入できると思えば十分。
コスパ良すぎて部屋着にもおすすめです。
あとがき
ジョンスメドレーやバランタイン、アランペインなども素晴らしく、イタリアにもニット大国と言われるほど優秀ニッター揃いなのですが、個人的見解で真冬ではなく秋のイメージだったので割愛させてもらいました。
どれも素晴らしいメーカーですが、個人的な一押しはアンデルセンアンデルセン。
本当に素晴らしく物持ちの良いセーターであり、ファッション評価も高いので、これを着てるってだけでお洒落認定してもらえます。
そこまでの価格は・・・という方にはケリーウーレンミルズ。1万円そこそこで何年も着られるので大人セーターデビューには持ってこいです。
長く長く愛用する為にもお手入れを。
クオリティも価格も素晴らしいニットばかり並べてしまったので、最後に簡単なお手入れ方法を記載しておきます。
ニットで大切なのはドライクリーニングとブラッシングと防湿保管です。
誤って水洗いから自宅乾燥なんてしてしまうと、型崩れや縮みを起こし台無しになってしまいます。
また、ウールには静電気がつきものですので、着用後は簡単なブラッシングによるホコリ落としと静電気除去がおすすめです。
ちなみに僕が使っているおすすめのブラシ。
英国のKENTライセンスを取得し国内にて製造されていて、高品質&高コスパです。
また、何年も着るためにオフシーズンは防湿保管を。
湿度が高いと虫が寄って来やすく、冬に出してみると穴だらけなんてことになりかねません。
(これで僕は何度も泣きました・・・。)
革製品同様に、着るたびに簡単なメンテナンスを行っていくのも、上質な大人の服の醍醐味です。
寒い冬を存分に楽しめる、上質な大人のセーターたち。
良いものを何年も着て、自分だけの愛着の湧いたセーターには価格以上の価値が生まれます。
ぜひ、素敵な一着をチョイスしてみて下さい。
この記事を読んでも決められないって方は、お気軽にご相談くださいね。
それでは皆さま、素敵な冬をお過ごし下さい〜。